Fax. 045-370-7040 〒1236-0005 神奈川県横浜市金沢区並木3-11-4 
 免疫を中心に健康情報を提供します。
 TOP PAGE
トップペ-ジ
 CONCEPT
基本理念
 FOR HEALTH
健康情報
 SITE MAP
サイトマップ
 CONTACT US
お問い合せ

 門脈
 Portal vein
 

門脈は消化管から吸収した栄養成分や代謝産物などを肝臓で処理するために肝臓に運ぶ特別の輸送路です。小腸、結腸、直腸上部、膵臓脾臓からの静脈血は直接心臓に戻らず、集合して門脈に流入し、いったん肝臓に送られます。肝臓で血液中に含まれる栄養成分の貯蔵・加工、有害成分の解毒などが行われた後、肝静脈から心臓に戻ります。この仕組みによって、栄養成分や有害成分をたくさん含む血液が全身をめぐり、過剰に利用されるのを防いでいます。

門脈は両側が毛細血管になっています。通常の血管は動脈→毛細血管→静脈とつながりますが、門派は胃腸の毛細血管→静脈(門脈)→肝臓の毛細血管とつながっています。さらに血圧(門脈圧)が非常に低く、多量の血液が流人しやすいようになっています。


  
 【門脈系の流れ】 
  胃、小腸、大腸、膵臓、脾臓の静脈血→門脈→肝臓(栄養成分、有害成分を除去)→ 肝静脈→下大静脈→右心房


門脈のつまりを防ぐ
   
門脈系の血液は必ず肝臓を経て心臓に戻ります。しかし、肝硬変などで肝臓が門脈血を処理できなくなると、門脈に大量の血液が滞り、進行すると血液の液体成分が血管壁からにじみ出て、腹水がたまってしまいます。それを防ぐため門脈にはいくっかの側副路(迂回路)が用意されています。

食道下部の側副路
   
  肝臓に流人できずに滞った胃の噴門部の門脈血が食道静脈→奇静脈を通って上大静脈に流人するルートです。この血流量が増加すると、血流を処理しきれなくなった食道静脈がふくれて「食道静脈瘤」を形成します。この静脈瘤が破裂して大出血を起こし、多くの肝硬変患者が亡くなっています。 
  胃部門脈→食道静脈→寄静脈→上大静脈 
 

直腸下部の側副路
   
滞った結腸・直腸上部の門脈血が直腸静脈→内腸骨静脈を通って下大静脈に流人するルートです。この血流量が増加すると、直腸静脈がはれて痔核をひきおこします。
  ◎下行結腸・直腸部門脈→上・中・下直腸静脈→内腸骨静脈→下大静脈 
    
  痔核(じかく)とは、過度のいきみ、血行障害などにより生じる肛門部の腫れであり、一般に「いぼ痔」とよばれるものである。ウィキペディアより 
 

臍部の側副路
   
滞った小腸、結腸の門脈血が臍傍静脈から腹壁の静脈を経て心臓に戻るルートです。この血流量が増加すると、腹壁の静脈がはれて蛇行し、表面にふくらむ「メドゥサの頭」と呼ばれる症状を呈します。
  ◎小腸・上行結腸門脈→臍傍静脈→上・下腹壁静脈→内胸静脈→浅腹壁静脈→下大静脈 
  臍を中心にした周囲に静脈が少しふくれて見え、それが放射状の絵模様になって見える症状が「メドゥサの頭」です。
この「メドゥサの頭」が見られれば、まず肝硬変が疑われます。肝硬変がすすむと肝臓の中を血液が流れにくくなるため、血液の一部は肝臓を迂回して心臓にもどるコースをとります。この場合の迂回コースとは、腹壁静脈、食道静脈、腸内静脈などへ回るものです。
メドゥーサの頭が現れた方が、よく下血 (肛門からの出血) したり、血を吐いたりするのは、迂回コースとして便われる食道静脈や腸内静脈が、腫れすぎて破れてしまうためです。とくに、食道静脈の場合は、静脈痛ができてこれが破裂すると大量の出血をする危険があります。